金魚みたいに・・・

ご主人様と主従関係になって2年目の未熟な奴隷です。ご主人様との忘れたくない事を書いています。

「下を持つ」と決めただけ

✏️文中、会社の人間関係を「上」「下」と表現しています

これは、「社内における指示系統の一つである立場」を表現する為の「上」「下」であり、人間的な器等の意味ではありません

 


 

 #わたしの転機




 

 

私が今の業界に入ったのはたまたま知り合いが働いていたからで、、、

目標があった訳でもなく、、、

というか、社名すら知らないレベルでした

 

たまたま入った業界で、たまたま入った今の会社でしたが、この会社には

「目に見えるやりがい」

がありました

それは、

「営業成績による給与」

です

それまでも営業経験はありましたが、給与体系はわかりにくく、チームの成果でした

大口の契約を獲得しても、私個人に反映することはありませんでした

 

入社説明会で業務内容と給与システムを聞かされた時に単純に

「面白そう」

と感じたのです

全く知らなかった業界を覗けて、一般的にはスクールに通って知識を得て、お金を払って取るような資格を会社がサポートしてくれるなんて、、、

「途中で止めても私は損しない

今よりマイナスにはならない」

というヨコシマな考えで入社を決めました

 

入社半年は基礎的な知識を得ながら資格を幾つか取り、外回りもしていました

でも営業成績は普通でした

ところがある日、1日に2件の案件が決まり、その日から

「決まる感覚」

を肌で感じることが出来るようになりました

 

それからはずっと走り続けています

 

当時、私の上には主任がいました

人間的に尊敬出来る、ステキな方です

私はその方に誉められるのも嬉しくて契約を取ることに楽しさを感じていました

 

ある日、その方の異動が決まり、誰が主任になるかの話し合いが上層部で持たれました

当時の責任者は私を推して下さったようですが、社歴が浅く、年齢的にも一番下だったし、何より隣の席の先輩が主任になりたがっていたのを私は知っていました

その先輩との無用な軋轢を避けたかったし、自分は

「人の上にはまだ立てない」

という思いが強くありました

「人の上に立つ」

という職責を考えると、面倒臭さもあり、必死で断りました

結局、チームは解散し、私は一匹狼になりました

 

一匹狼は気楽でした

全て自分のスケジュールで動き、お給料も増えましたし、成果も独り占めです

 

そんなある日、新入社員が入ってきました

取引先の遠縁にあたるその女性は私より10才上で、シングルで子育てをしていて、化粧っけがなく、どこか寂しそうに見える女性でした

 

上司に

「この人の生活を安定させてあげて」

と頼まれました

「そんなの重すぎて、私には無理」

と何度も断りましたが、結局、上司の顔を立て、私の肩書きは変わらないまま、、、

 

なんだか偉そうな言い方ですが

「下を持つ」

ことを決めました

 

その日から、年上で全く見ず知らずの

「下」

に私は仕事を教えました

どこか寂しそうに見えるその女性はプライベートを知れば知るほど、なかなか闇が深く、彼女の放つオーラはこれか、、、と納得したのでした

人を変えるのはとても難しいのは、今までの人生で知っていました

ですから、彼女には自分で変わってもらえるような、自分で変えたいと思うような働きかけをしました

私は彼女に成功体験をしてほしくて、最初の3ヶ月はほぼ毎日同行しました

お客様の会社への往復の車内で厳しい話(名刺の出し方から話題の持って行き方まで)を何度かしました

彼女はそんな私のやり方に不満を募らせ、周囲に私に辛く当たられているとこぼしていたようです

しかし、彼女は粘り強く私と行動を共にして、自力で案件を取ることが出来るようになりました

「自信」

は人を輝かせる一番の源ということを彼女は体現していました

いつの間にか表情も明るくなり、私に対しても

「○○さんのおかげで、これ決まりました」

と報告してくれることがポツポツ出てきました

 

流れに流されて、たまたま

「下を持つ」

ことになった私

ここしばらくは14人から8人の

「下を持つ」

状態が続いています

まだ

「下を持っていなかった頃」

にはなかった、悔しいことやもどかしいことが増えた気もしますが、

その頃にはなかった

「目には見えにくいやりがい」

は実感しています

 

でも私の本質は変わっていなくて、対お客様を見た時に、やってる仕事も変わってなくて、、、

 

変わったのは

「下を持つ」

と決めたことだけ